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地球へ・・・二次創作パラレル小説部屋。 青爺と鬼軍曹の二人がうふふあははな幸せを感じて欲しいだけです。



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「さて、どこへ仕舞ったかなあ。」
 ブルーを送り出してから自室に戻り、カメラを探し始めたのは良いが、なかなか見当たらない。彼曰く、ちょっと眉を顰めてガラクタばかりの部屋、である自室兼何でも屋の事務所はカメラを探す為に散らかしたガラクタで、床がいっぱいだ。足元に気をつけながらの捜索は思ったようには進まず、いっそ作るかと、屈みながらあれやこれやと探していた為に押し縮まった体を、天窓に向かって思い切り伸ばす。
「それにしても、似合ってたなあ、ブルー。」
 つい手に入れたばかりの本に夢中になり、夜を過ごしてしまった頭を休ませようと寝床に潜り込んだ所で、己の素晴らしい聴力は階下の物音を察知した。飛び起きて、慌てて側にあったシャツを羽織り、階段を下りたら案の定、そこには黙って出かけるつもりだったのだろう、しまった、と言わんばかりのブルー少年。彼を見送る事は、この家に世話になるにつけて、自分が自分に決めた約束事の一つだ。サボるわけにはいかない。何より、彼の制服姿を一番に見てみたかった、というつまらない理由もある。
 どこかの写真集から出てきたような、整った造作をしたブルー。否、彼以上の所謂、美少年など早々、いない。いてたまるもんか。そんな彼にあの制服はぴったりだ。
「赤いタイ、というのがまた何とも愛らしい。」
 黒のブレザーに同色のスラックス。白いシャツに赤いタイ。冬はあれにコートがつく。そういえば、制服は学生服もあったか。と、二種類ある事を思い出し、どちらも似合うはずだと頭の中でブルーを着せ替えて、ふふと笑う。
「まずはブレザー姿を写真に収めねば。」
 何より、写真を撮り忘れたなんて知れたら、フィシスが何をしてくるか。
「呪いくらいではすまないだろうな。何せフィシス様はブルーマニア。むしろ至上主義。」
 ぶつぶつと独り言をお供に、ないなら作るまで、と道具箱を取り出して、適当に床を座れるように物をどけ、胡坐をかく。
「しかし、因果な物だよ。フィシス。君のターフルはどこまで、分かっていたのかな。」
 ぽつりと苦笑と独白を落した後、ジョミーは時計を見て急げと、作業に取り掛かった。




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